入浴に関しての質問

【インフルエンザ】

当医院では一般の感冒に対しても、数日間は入浴を禁じています。ですから、守らずに入浴した人と守った人との差がよく分かります。入浴しますと、一旦解熱した熱も再度発熱することが良くあり、熱がないからといって入浴するとかえって治癒に日数がかかってしまいます。抗インフルエンザ治療薬は気管支でのウイルス増殖を阻害します。このバリアーを通り過ぎますと、すぐに体内で増殖しウイルス血症になり全身症状が出だします。5日以内の入浴は火事場に油を注ぐようなものです。

【急性中耳炎】

先日休日診療所で出務して診察していると、隣の医師が患者さんに「体だけなら入浴してもいいですよ」と言っていました。私は「この先生は御自分が中耳炎になったことがないんやな」と思いました。よく最近こんなことを平気で患者さんに言っている医師がいます。血は全身をめぐります。体でぬくもった血は患部に達し、患部をぬくめ炎症を悪化させます。炎症は冷やすことが鉄則です。実は私は小学校3−4学年頃にイヤっというほどよく中耳炎になった経験が有り、身をもって炎症中は入浴がだめなことが分かっています。当時の治療法の基本は入浴をさせない、運動をさせない、患部を冷やすことでした。当時抗生物質がまだなかったのです。しかし、私は体育が好きで、水泳を休みたくなかったので先生に黙ってプールに入りました。先生は「言いつけを守らんとプールに入ったやろ、赤くなってる。」と怒りました、私はこう言ったのをよく覚えています。「先生、水温は23度、体温は36度やから、かえって体が冷えてええと思うた。」先生は「泳いでたら分からんけど筋肉が動いて汗をかくからあかんのや、泳いでいても汗をかいているんや」。私は口では理屈を言いましたが、自分の体が先生の言うことが正しいと言っているのがよく分かりました。

余談になりますが、私は最近左の額にめんちょう(顔面にできる吹き出物)ができました。抗生物質をのみ、入浴もやめましたが数日間一進一退でした。もう膿を持つ寸前です。「日曜日も近く鮎釣りにも行きたいし、化膿させて膿を出した方が早いかな」と思い切って釣りに行ったのです。ところが予想に反して帰宅すると炎症が半減していたのです。このことで大変勉強になりました。私は日常診療で気を入れて額に汗をかきながら診察しています。血流が脳に集まっているから額に熱を帯びるのです。釣りではリラックスして脳に血が集まっていないはずです。こんな血流の集中でも額に熱を帯びて炎症が治らないのです。おそらくサーモメーターで視れば額が熱を帯びて赤くなっていたことでしょう。急性中耳炎は特に治療開始後5日は入浴しないほうが治りが早いと思います。

気管支喘息に対する質問

発作がなくても薬を続けるのですか?

喘息薬はコントローラーとリリーバーと呼ばれる薬に大きくジャンルが分かれます。コントローラーは喘息発作予防に必要な薬で毎日使い続ける必要があります。ステロイド吸入薬、テオフィリン製剤、ベータースティミュラント、抗アレルギー薬、漢方薬等が有ります。どの程度の量が適当かどうかは、患者さんごとに異なります。一人の患者さんでも季節によって、健康状態によって適量が変わります。自分勝手に増減されますと、適量の判断がつきません。御自分が呑む薬であっても患者さん御自身が医師の指導なく勝手に増減して呑むことは医師法違反となります。リリーバーはコントローラーで発作が治まらない時に緊急避難的に使用する薬です。日に3−4回以内です。リリーバーの使用が少ないほどよくコントロールされていると判断できます。使用回数が日4回を超える場合はコントローラーの量を増やす必要があります。

咽頭異物に対する質問

取れると思ってご飯を飲み込みました。

何とかとろうとして指を突っ込んだりして手を尽くしてからこられますと、魚骨が深く刺さって見つけにくくなることがあります。何もしないですぐに受診されることをお勧めします。

捻挫や打撲傷に対する注意

入浴しました。

打撲や捻挫をしたときはよく冷やして2−3日入浴しないことが大切です。その後の治癒が早くなります。

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